
候補の物件に何打席入るかのご相談は こちら(初回無料)。費用・物件・機器の全体は インドアゴルフ開業ガイド にまとめています。
打席の寸法だけなら、1打席あたり約4.5〜7.3坪
インドアゴルフは、1打席が占める面積が大きい業態です。クラブを振り切る幅と、ボールがスクリーンに届くまでの奥行を、打席ごとに確保しなければなりません。まず、この寸法から面積を計算します。
公開されている情報では、1打席の寸法は最低で幅3m×奥行5m前後、推奨で幅3.5〜4.5m×奥行6m以上とされています(出典は 天井高の記事 にまとめています)。坪に直すと次のとおりです。
| 基準 | 1打席の寸法 | 面積 | 坪数 |
|---|---|---|---|
| 最低 | 幅3m×奥行5m | 15㎡ | 約4.5坪 |
| 推奨 | 幅4m×奥行6m(幅は3.5〜4.5mの中間で計算) | 24㎡ | 約7.3坪 |
ただし、これはスイングの安全を確保するための寸法だけです。ソファやテーブルなどの什器、通路、受付、お手洗いは入っていません。この数字に打席数を掛けた坪数で物件を探すと、打席は入っても、店として使える状態になりません。
当社は「1打席あたり10坪」を基準に、届かない物件を見送った
当社は直営店(TERVEX GOLF 東神田店)の物件を決めるまでに、60物件以上を見送りました。見送った理由は12個あり、その1つが「1打席あたり10坪を確保できない」です(見送った12の理由)。
寸法の上では、2打席が15〜20坪に収まる物件もあります。それでも10坪を基準にしたのは、それより狭いと打席そのものが狭くなるためです。開業後、会員の方から入会の決め手として実際によく聞く言葉の1つが、「打席が広くて清潔感があること」でした。
計算の上では、推奨の寸法(約7.3坪)と10坪の差は、1打席あたり約2.7坪です。この差が、什器・通路・お手洗いといった打席以外の場所に回ります。当社は、お手洗いを設置できない物件も見送っています。1回の利用で60分以上を過ごす場所だからです。
つまり坪数は、「入るかどうか」ではなく「どの広さの店にするか」で決まります。先に決めるのは、1打席に何坪を使うかです。
打席数ごとの広さの目安――2打席で約20〜30坪、5打席で約50坪
1打席あたり10坪で計算すると、打席数ごとの広さは次のようになります。当社のフランチャイズで公開している目安と、機器(TRACKMAN)込みの開業費用をあわせて載せます。金額は税別で、運転資金は別に必要です。
| 打席数 | 広さの目安 | 開業費用の目安(機器込み・税別) | 運営の型の目安 |
|---|---|---|---|
| 2打席 | 約20〜30坪 | 約1,500万〜2,600万円 | 必要な日数にコーチを配置する型、または打席の提供に専念する型 |
| 3打席 | 約30坪 | 約2,000万〜3,700万円 | コーチが毎日在籍する型 |
| 4打席 | 約40坪 | 約2,500万〜4,400万円 | 同上 |
| 5打席 | 約50坪 | 約3,000万〜5,200万円 | 同上 |
開業費用には、物件取得費・内装工事費・機器・加盟金100万円を含みます。居抜きかどうかで大きく変わるため、幅で示しています(居抜きで開業した直営店の内訳はインドアゴルフの居抜き物件のガイドに載せています)。6打席以上は個別のご相談です。費用の内訳は FCの費用は結局いくらか に書きました。
広さが効いてくる線が、もう1つあります。200㎡(約60坪)です。建物の使い方を変える「用途変更」は、変更する部分の床面積が200㎡を超えると、建築確認の申請が必要になります(2019年6月25日施行の建築基準法改正で、100㎡から200㎡に引き上げられました)。5打席・約50坪までは200㎡を下回りますが、申請が不要でも法令への適合は求められます。前の業態によって手続きが変わるため、契約前に建築士へ確認してください(用途変更の記事)。
候補の物件に、何打席入るかを確かめます
坪数・区画の形・天井高が分かれば、入る打席数と、置ける機器をお返しします。募集図面の段階でもご相談いただけます。
同じ坪数でも、形と天井高で入る打席数が変わる
坪数は、募集図面で最初に目に入る数字です。ただ、坪数が足りていても見送った物件が、当社には多くありました。理由は2つです。
1つ目は、区画の形です。打席は長方形で取ります。形が歪な区画は、歪な分だけ、打席にも通路にも使えない面積が出ます。図面の坪数ではなく、「幅と奥行が取れる長方形が、何個入るか」で数えてください。柱の位置も同じです。打席の後方に柱があると、打席が取れないことがあります。
2つ目は、天井高です。当社は、天井高が3mに届かない物件を見送りました。床面積がどれだけ広くても、クラブを振り切れなければ打席になりません。梁やダクトの下は、天井面より低くなります。測り方は 最初に測るのは天井高 に書いています。
機器の方式でも、使える面積は変わります。打席の床や後方に機材を置く方式は、その分の奥行や幅が要ります。天井に取り付ける方式は床に機材が出ないため、同じ区画でも打席まわりを広く使えます(弾道測定器の選び方)。当社の直営店は、天井設置型の Trackman iO を2打席に設置しています。
坪数は、そのまま家賃になる
広さは選ばれる理由になりますが、坪数はそのまま毎月の家賃になります。家賃は、契約したあとは下げられない固定費です。

当社の直営店は、月の固定費が63万円で、そのうち家賃・光熱費が50万円を占めます。損益分岐点は会員約30名です。固定費の約8割が、家賃・光熱費です。
| 決めること | 広くすると | 当社が物件探しで置いた基準 |
|---|---|---|
| 1打席あたりの坪数 | 打席にゆとりが出る。家賃が上がる | 10坪。届かない物件は見送った |
| 打席数 | 受け入れられる会員数が増える。1打席分(約10坪)の家賃と機器代が加わる | 直営店は2打席 |
| 坪単価 | — | 高すぎる物件(2万円台後半以上など)は見送った |
1打席増やすと、坪単価×約10坪が毎月の固定費に加わります。その分だけ、黒字になるのに必要な会員数も上がります。打席数を決めるときは、広さと一緒に 損益分岐点 を計算し直してください。家賃と打席数を入れ替えた試算は 収支シミュレーター でできます。
物件の図面で確かめる順番
内見に行く前に、募集図面で次の順に確かめると、外せる物件が増えます。
- 坪数÷10で、入る打席数の上限を出す
- 幅3.5〜4.5m×奥行6m以上の長方形が、その数だけ取れるかを図面に描き込む(柱と出入口を避ける)
- 残った面積に、通路・什器・お手洗いが収まるかを見る
- 天井高は図面を信用せず、内見で梁の下を実測する
- 坪単価×坪数で家賃を出し、損益分岐点の会員数を計算する
ここまでが図面と電卓でできます。契約の前に、建築士に用途変更の要否を、機器のメーカーに設置条件を確認してください。
打席数と家賃から、損益分岐点の会員数をお出しします
広さ・打席数・家賃が分かれば、直営店の費目にあてはめて、黒字になるのに必要な会員数と開業費用の目安をお返しします。
よくあるご質問
Qインドアゴルフは、最低何坪あれば開業できますか。
Q1打席あたり10坪は、何㎡ですか。
Q10坪より狭い打席では、開業できませんか。
Q3打席・4打席にすると、何坪必要ですか。
Q坪数が足りていれば、打席は入りますか。
関連するページ
この記事の根拠
「1打席あたり10坪」と会員の決め手は、当社の直営店(TERVEX GOLF 東神田店・2026年3月開業)の物件探しと運営の経験にもとづいています。打席数ごとの広さと開業費用は、当社フランチャイズの2026年10月時点の目安です(金額は税別)。1打席の寸法の出典は 天井高の記事 に、固定費と損益分岐点の計算は 損益分岐点の記事 にまとめています。
用途変更の面積要件は、国土交通省「建築基準法改正により小規模な建築物の用途変更の手続きが不要となりました(2019年6月25日施行)」で確認しました(2026年10月11日確認)。この記事は一般的な情報で、個別の物件についての法律上の助言ではありません。用途変更の要否は、建築士と所轄の行政庁にご確認ください。
候補の物件を、広さから一緒に確かめます。
図面や募集資料があれば、入る打席数・置ける機器・家賃から見た損益分岐点までお返しします。初回のご相談は無料です。