公開されている価格は、驚くほど食い違う
弾道測定器の価格を調べると、同じ機種でも情報源によって大きく異なります。実際に比較すると次のようになります。
| 機種 | 情報源A | 情報源B | 情報源C |
|---|---|---|---|
| Trackman iO(天井設置型・施設向けの現行主力) | コマーシャル(業務向け)2,854,500円〜(税・送料込。発売時の公式ブログ 2024年2月の表示。改定される場合があるため代理店で実額を確認) | ||
| TrackMan 4(据え置き型・従来機) | 約300万円 | 約300万円 | 200万〜400万円 |
| GCQuad | 約220万円 | 約175万円 | 200万〜400万円 |
| SkyTrak | 約32万円 | 約14万円 | 50万〜150万円 |
| Uneekor EYE XO | — | 約200万円 | 200万〜300万円 |
Trackman は2024年以降、インドア施設向けの主力が据え置き型の TrackMan 4 から天井設置型の Trackman iO に移っています(比較サイトの価格表には従来機の TrackMan 4 しか載っていないことが多いので注意してください)。GCQuadで45万円、SkyTrakに至っては2倍以上の開きがあります。旧モデルの価格が混在している可能性が高いのですが、記事上ではその区別がされていません。公開情報の価格は、予算感をつかむ以上の用途には使えないと考えたほうが安全です。発注前に代理店見積で実額を取ってください。
方式の違いが、必要な物件条件を変える
計測方式は大きく2つに分かれます。レーダー式は、ドップラー効果でボールの飛行から着地までを追尾します。カメラ式は、インパクト前後を超高速で撮影し、複数カメラで多角的に計測します。Trackman は TrackMan 4・Trackman iO ともレーダーとカメラを併用しています。
この違いが物件条件に直結します。据え置き型のレーダー式はボールの後方に一定の奥行が必要です(TrackMan 4 は後方に最小4.7m)。寸法が不足するとスイングが制限され、その結果レーダー式測定器の測定精度が損なわれると指摘されています。
したがって、天井高や奥行に制約のある物件では、カメラ式か、天井設置型の Trackman iO が候補になります。iO は同じレーダー+カメラ方式ですが、天井に取り付けるためボールの前後に最小距離の要件がなく、奥行の限られた物件でも設置できます(Trackman iO とは)。物件と機種は独立して決められません。
選定の順番
実務では、次の順番で決めるのが安全です。
- ① 物件の実寸(天井高・幅・奥行・梁の位置)を測る
- ② その寸法で設置できる方式(レーダー式/カメラ式)を絞る
- ③ 残った候補の中から、測定項目数・精度・保守体制で選ぶ
- ④ 代理店から実額の見積を取り、保守費と消耗品費を含めた総額で比較する
④が重要です。本体価格だけを比べると判断を誤ります。保守料はシミュレーター1台あたり月5万〜10万円、ソフトウェアライセンスは1台あたり年20万〜50万円という数字が示されています。加えてスクリーン交換が年5万〜8万円、マット交換が年3万〜5万円(いずれも打席数分)という報告もあります。
機種選定の判断軸
公開されている選定軸としては、計測方式、測定項目数(機種により8〜30項目以上と差が大きい)、精度、携帯性・設置時間、モバイル連携、予算の6点が挙げられています。
店舗運営の観点では、ここに保守の応答速度を加えることをおすすめします。無人運営の店舗で測定器が止まると、その打席は売り物になりません。代理店がどの範囲を何日で対応するかは、契約前に文書で確認する価値があります。
出典
本ページに掲載した数値は、以下の公開情報を参照しています。金額・条件は各社の改定により変わりますので、ご検討の際は必ず一次情報をご確認ください。
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