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法人がフランチャイズで新規事業を始める――インドアゴルフの場合

法人が新規事業を選ぶときに確かめたいのは、「儲かるか」より前に、本業の人と資金をどれだけ使い、うまくいかなかったときにいくらで止められるかです。インドアゴルフをその物差しで評価すると、何が合い、何が合わないのかを整理します。

公開日:2026.10.11 更新日:2026.10.21

FC加盟のご相談は こちら(初回無料)。本部ごとの条件は インドアゴルフ フランチャイズ比較 に並べています。

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インドアゴルフは、どういう構造の事業か

月会費が毎月積み上がる会員制で、費用のほとんどが固定費、売上の上限は打席数と営業時間で決まる事業です。評価の前に、事業の構造を3点で押さえます。

  • 売上は「会員数 × 月会費」で決まり、毎月の課金で積み上がる。当社が138店舗の公開料金を調べたところ、月額の中央値は16,500円(税込)でした。在庫や仕入れはなく、月ごとの数字が読みやすい事業です
  • 費用のほとんどが固定費で、会員が増えても増えない。損益分岐点を超えた先の売上は、ほぼそのまま利益になります。逆に、届かないかぎり赤字が続きます
  • 売上の上限が「打席数 × 営業時間」で決まる。1店舗あたりの規模には天井があります

同じ調査では、受付を置かずに運営している店が91%、24時間営業の店が97%でした。人を置かない運営は、この業態ではすでに標準です。つまり、本業の人員を割かずに持てる可能性がある一方、1店舗の規模は大きくない事業だと言えます。この性格が、次の5つの観点すべてに関わります。

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観点1・2――本業の人手と、投資額

観点1:本業の人手を、どれだけ使うか。本業を持つ法人にとって、資金と並んで制約になるのが、担当者の時間です。本部に確かめるのは「開業後、こちらの社員が月に何回、何をする必要があるか」です。

当社の直営店(2打席・24時間営業)では、予約・入退室・月会費の決済・会員管理を自社開発の店舗運営システムで行っており、受付のスタッフはいません。人が行っている仕事は、体験の案内が月5〜6回と、清掃が週1回です。レッスンは、会員の要望や受講の頻度に合わせて、必要な日数にコーチを配置しています。コーチは本部の提携ネットワークからご紹介します。

担当者を置けない法人のために、清掃や初回体験のご案内などを本部が担う形(月額10万〜20万円・税別)も用意しています。ただし、開業までの物件の決定と資金の手当ては、どの形でも加盟される法人の仕事として残ります。

観点2:投資額と、本部に支払う金額。当社FCの開業費用の目安は、打席数ごとに次のとおりです(税別。物件取得費・内装工事費・機器・加盟金100万円を含む総額で、運転資金は別)。

打席数広さの目安開業費用の目安月額ロイヤリティ(売上の8%)の下限〜上限
2打席約20〜30坪約1,500万〜2,600万円8万〜15万円
3打席約30坪約2,000万〜3,700万円11万〜20万円
4打席約40坪約2,500万〜4,400万円14万〜25万円
5打席約50坪約3,000万〜5,200万円17万〜30万円

このうち本部に支払うのは、加盟金100万円(契約時に着手金50万円、物件が確定したときに残りの50万円)と、開業後のロイヤリティです。保証金などのお預かり金はありません。内装工事と機器(TRACKMAN)の代金は、工事会社とTRACKMANへ直接お支払いいただきます。ロイヤリティは上限を超えた分をいただかず、店舗運営システムの利用料を含みます。

社内の検討では、物件が決まらなかった場合にいくら失うかも論点になります。当社の場合、物件が確定しなければ残りの50万円は発生せず、ご負担は着手金の50万円で止まります(着手金は返金いたしません)。

社内の検討資料に使える数字を、書面でお渡しします

加盟金の支払い時期、ロイヤリティの計算、打席数ごとの収支モデルを、前提ごと資料に載せています。他の本部と同じ表で比べる材料としてお使いください。

TERVEXのFC条件と収支モデルFCの費用は結局いくらか

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観点3――損益分岐と、売上の上限

固定費型の事業では、「黒字になる会員数」と「店に入れられる会員数(定員)」の間に、どれだけ余裕があるかを見ます。当社の加盟店モデルでは、次のとおりです。

損益分岐の会員数と、定員の目安(加盟店モデル)
黒が損益分岐の会員数、灰色が定員の上限です。2打席は平均月会費22,000円(税抜)で約34名、市場の中央値16,500円(税込)で約49名。3打席・4打席は中央値の料金・会費収入のみの計算で、家賃と人件費は仮置きです。
2打席(定員60〜100名)
損益分岐 約34〜49名
定員の上限 100名
3打席(定員90〜150名)
損益分岐 約68名
定員の上限 150名
4打席(定員120〜200名)
損益分岐 約82名
定員の上限 200名

いずれも、定員のおおむね半分前後で損益分岐点に届く設計です。直営店(2打席)の実績は、固定費が月63万円、損益分岐が会員約30名で、開業4か月目に単月黒字、5か月目に営業利益率45%でした(減価償却・借入の返済・代表者の報酬を含める前の数字です)。直営店1店舗の実績であり、加盟店の営業利益を保証するものではありません。

一方で、図はこの事業の上限も示しています。2打席の店は、定員まで会員が入っても100名です。1店舗で本業に並ぶ売上を作る事業ではなく、小さく確実な収益の単位を持つ事業だと捉えるほうが実態に合います。規模を求める場合は、打席数を増やすか、店舗数を増やすことになります(観点5)。投資を何年で回収できるかの計算は 投資回収期間の記事 に分けて書いています。

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観点4――うまくいかなかったときに、いくらで止められるか

本部への解約金には上限がありますが、撤退の費用で大きいのは、物件の原状回復と、内装・機器への投資の残りです。新規事業の評価では、撤退の費用を先に確かめます。店舗の事業で撤退時にかかるものは、大きく3つです。

屋外に向かって打つ試打の打席
屋外に向かって打つ試打の打席(イメージ・写真:Trackman)
撤退時にかかるもの確かめること当社FCの場合
本部との契約契約の期間、中途解約金の計算式と上限契約期間は5年。中途解約金は、残りの期間のロイヤリティ下限額の50%で、上限は下限額の6か月分。保証金のお預かりはなく、連帯保証人も不要
物件の契約解約の予告期間、原状回復の範囲物件ごとの賃貸借契約による(本部の条件ではありません)
内装と機器借入やリースの残り。店を譲渡できるか機器は、加盟される方とTRACKMANとの直接のご契約。購入かリースかで、残る支払いが変わります

本部に支払う解約金には上限がありますが、金額として大きいのは、物件の原状回復と、内装・機器への投資の残りです。ここは本部の条件では小さくできません。物件を決める段階で、原状回復の範囲と契約の期間を確かめておくことが、撤退の費用を抑える最も確実な方法です。当社は直営店の物件を探したとき、投資を回収する前に退去となる可能性がある定期借家の物件を見送りました。

インドアゴルフはサービス業に当たり、小売業・飲食業のフランチャイズのような法定の開示書面の交付義務はありません。そのため、解約の条件を含む契約の内容は、契約の前に書面で出してもらう必要があります。公正取引委員会の指針は、業種を問わず、契約の前に開示することが望ましい事項を示しています(業種ごとの書面の違いは フランチャイズは儲かるのか に整理しています)。

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観点5――複数店に広げられるか

1店舗の規模に上限がある以上、事業として育てるかどうかは、2店舗目以降を同じ手順で出せるかにかかります。確かめるのは、1店舗目の運営に、社内の特定の人の経験や時間がどれだけ必要だったかです。人に依存する部分が小さいほど、同じ形で増やせます。

当社のFCでは、エリアを限定した複数店舗の展開について、個別にご相談を承っています。2店舗目以降の条件は、初回のご面談でお伝えしています。

最後に、当社の弱い点を書きます。当社のFC加盟店はまだ無く、実績としてお見せできるのは直営店1店の数字だけです。5つの観点を、複数の本部に同じ形で当てはめ、数字が書面で出てくるかどうかも含めて比べてください。10本部の加盟金とロイヤリティは、インドアゴルフ フランチャイズ比較 に同じ表で並べています。使っていない自社物件での出店をお考えの場合は、遊休不動産をインドアゴルフにする もあわせてご覧ください。

直営店で、運営の実際をご確認ください

受付のいない店が24時間どう動いているかは、現地でご覧いただくのが確実です。見学のあと、ご希望のエリアと規模を伺い、概算の収支をお出しします。ご判断はお持ち帰りいただけます。

加盟前に聞くべき10の質問フランチャイズは儲かるのか

FAQ

よくあるご質問

Qゴルフの事業の経験がない法人でも、始められますか。
当社のFCでは、ゴルフ業界での実務経験は必須としていません。物件の選定、レイアウトの監修、開業前の研修、店舗運営システムの提供までを本部が担います。コーチは本部の提携ネットワークからご紹介します。ただし、加盟店は独立した事業者であり、収支の責任は加盟される法人にあります。
Q専任の社員を置く必要はありますか。
運営の型と打席数によります。当社の直営店(2打席)で人が行っている仕事は、体験の案内が月5〜6回と清掃が週1回で、受付のスタッフはいません。3打席以上では、レッスンプロが常駐する形を想定しています。清掃や初回体験のご案内などを本部に任せる形(月額10万〜20万円・税別)も選べます。
Q新規事業として、どのくらいの投資額になりますか。
当社FCの開業費用の目安は、2打席で約1,500万〜2,600万円、3打席で約2,000万〜3,700万円、4打席で約2,500万〜4,400万円、5打席で約3,000万〜5,200万円です(税別。物件取得費・内装工事費・機器・加盟金100万円を含む総額)。運転資金として、固定費の3〜6か月分が別に必要です。
Q撤退する場合、本部に支払う費用はいくらですか。
当社の場合、契約期間は5年で、中途解約金は残りの期間のロイヤリティ下限額の50%、上限は下限額の6か月分です(税別)。保証金のお預かりはありません。このほかに、物件の原状回復や、内装・機器の借入の残りなど、本部の条件とは別にかかる費用があります。
Q複数の店舗を出すことはできますか。
可能です。エリアを限定した複数店舗の展開について、個別にご相談を承っています。2店舗目以降の条件は、初回のご面談でお伝えしています。
Sources

この記事の根拠

当社の条件は、2026年10月時点の TERVEX GOLF FC の加盟条件です(金額は税別)。直営店の数字は TERVEX GOLF 東神田店(2打席)の実績で、営業利益率は減価償却・借入の返済・代表者の報酬を含める前の数字です。加盟店の収支モデルは試算で、3打席・4打席の家賃と人件費は仮置きです。加盟店の成果を保証するものではありません。料金と運営形態の割合は、当社が2026年9月に138店舗の公開情報を集計した調査によります。契約前の開示については 公正取引委員会「フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方」(2026年10月11日確認)を参照しました。この記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、個別の法律上・税務上の助言ではありません。

検討に必要な数字を、前提ごとお出しします。

打席数ごとの開業費用、ロイヤリティ、損益分岐の会員数を載せた資料をご用意しています。初回のご相談は無料です。

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