調べ方
各店の公式サイト(料金ページ・入会案内)に公開されている情報だけを使い、1店舗1行で転記しました。集めた項目は、地域、無人か有人か、24時間営業か、打席数、月額プランの内訳、都度払い・ビジター料金、入会金、予約1枠の長さ、1日と1か月の回数上限、先行予約日数、キャンセル締切、レッスンの料金と形態、予約システム、入退室の方式の14項目です。金額はすべて税込です。
公式サイトに書かれていない項目は「記載なし」として、不明のまま集計に残しています。記載がないことは、その仕組みが無いことを意味しません。キャンペーン価格が併記されている場合は、通常価格ではなくサイト上で主として提示されている価格を採りました。
集計は2つの代表値で行っています。最安プランは時間帯や曜日を限定したものを含む、その店でいちばん安い月額です。全日標準プランは、曜日・時間帯の制限なく通える一般的なプランの月額です。1店舗で複数プランがある場合、この2つに寄せています。

138店舗の数字
| 項目 | 結果 | 補足 |
|---|---|---|
| 調査店舗数 | 138店舗 | 東京23区38、関西24、関東近郊20、北海道・東北15、名古屋・中部13、福岡・九州12、その他16 |
| 無人運営 | 126店舗(91%) | 有人は11店舗。残り1店舗は記載なし。レッスン時間帯のみスタッフが在席する店は無人に分類 |
| 24時間営業 | 134店舗(97%) | 24時間でないのは4店舗のみ |
| 全日標準プランの月額 | 中央値 16,500円 | 集計できた120店舗。範囲は4,950円〜66,000円 |
| 最安プランの月額 | 中央値 9,900円 | 集計できた136店舗。範囲は2,000円〜66,000円 |
| 入会金 | 中央値 11,000円 | 金額を明記していた122店舗。範囲は500円〜111,000円。無料キャンペーン中の表示が多い |
| 予約1枠の長さ | 中央値 60分 | 60分46店、50分24店、90分18店、55分15店、80分13店、75分6店(記載のあった126店舗) |
| 入退室方式の記載 | 54店舗(39%) | アプリ解錠・会員カード・QR・暗証番号・顔認証など。61%は公式サイトに記載なし |
※ 中央値は、金額を公開している店舗のみを対象に算出しています。カッコ内の母数(n)が項目ごとに異なる点にご注意ください。
数字から読み取れること
無人・24時間は、もう差別化になっていません。91%が無人、97%が24時間です。「24時間いつでも通える無人スタジオ」は、いまや業態の定義であって、選ばれる理由ではありません。開業時の訴求を考えるなら、その前提の上に何を積むかを決める必要があります。
月額の幅は13倍あります。中央値は16,500円ですが、実際には4,950円から66,000円まで分布しています。「相場はいくらか」という問いに一つの数字で答えても、ほとんど役に立ちません。価格を決めているのは相場ではなく、立地と打席仕様、そして次に挙げる枠の設計です。
月額だけを並べても比較にはなりません。予約1枠は60分が最多ですが、50分から90分まで散らばっています。同じ月額でも、1枠90分で1日2枠取れる店と、1枠50分で1日1枠の店では、実際に打てる時間が3倍以上変わります。比べるなら「月額 ÷ 1か月に打てる分数」で見るべきです。この単価の設計は、そのまま1打席あたりの売上の上限を決めます。
運用の中身は、外からほとんど見えません。入退室の方式を公式サイトに書いているのは39%、予約システムに触れているのは75%です。無人運営でいちばん不安なのは「どうやって入るのか」「トラブル時にどうなるのか」ですが、その説明が省かれている店が大半でした。裏を返すと、ここを丁寧に書くだけで比較検討中の見込み客に対して差がつきます。
ジム・ピラティス・サウナ170施設と比べる
同じ項目で、24時間ジム、総合フィットネス、パーソナルジム、ピラティス、ヨガ、レンタルスタジオ、個室サウナなど170施設も調べました。内訳は個室サウナ34、24時間ジム33、総合フィットネス23、レンタルスタジオ23、レンタルジム15、パーソナルジム14、ピラティス14、ヨガ8、無人パーソナル5、その他1です。
| 項目 | インドアゴルフ 138店舗 | フィットネス系 170施設 |
|---|---|---|
| 無人運営の比率 | 91% | 32% |
| 24時間営業の比率 | 97% | 51% |
| 標準プランの月額(中央値) | 16,500円 | 10,340円 |
会員制の施設のなかで、インドアゴルフは無人化がとくに進んでいて、単価も高い位置にあります。理由は面積あたりの収容人数です。ジムは同じ面積に同時に何十人も入りますが、インドアゴルフは1打席に1人(同伴を入れても数人)しか入りません。席あたりの単価を上げないと成立しない構造で、その分だけ人件費を落とす圧力も強く働きます。
業態別に標準プランの中央値を見ると、24時間ジムが6,985円(30施設)、総合フィットネスが13,200円(23施設)、ピラティスが14,190円(13施設)、ヨガが11,016円(8施設)、パーソナルジムが33,000円(11施設)でした。インドアゴルフの16,500円は、ピラティスとパーソナルジムの間に位置します。月額制の記載が少ない個室サウナやレンタル系は、母数が小さいため参考値として扱ってください。
これから開業する方への使い方
- 中央値を自店の価格にしない。16,500円は分布の真ん中であって、目標でも上限でもありません。打席数と枠の設計から必要な売上を出し、そこから逆算するのが順序です(収支シミュレーションで損益分岐会員数を先に出せます)。
- 枠の長さを最初に決める。1枠の長さと1日の上限枠数が、1打席が1か月に生む売上の上限を決めます。60分が最多ですが、90分にすると回せる人数が減ります。価格より先に決めるべき変数です。
- 無人・24時間は前提として扱う。そのうえで何を足すか(定期レッスン、法人契約、完全個室、左打席、酸素ルームなど)が実質的な差別化になります。
- 入退室と予約の仕組みを公開する。6割が書いていない領域です。書くだけで検討中の見込み客の不安が減ります。
当社は東京・東神田で自ら店舗を運営しており、この調査も自店の価格とプランを見直すために行ったものです。開業をご検討中の方には、この一覧をもとに、出店予定エリアの競合状況に合わせた価格設計をご一緒します。
出典と注意
出典は、集計対象となった各施設の公式サイト(料金ページ・入会案内)です。データの取得日は2026年9月8日で、金額はすべて税込です。
- 料金は改定されます。個別の店舗の条件を確認する場合は、必ず各店の最新の公式情報をご覧ください。
- 本調査は市場全体の傾向を把握する目的で行ったもので、特定の他社との比較を目的としたものではありません。そのため店舗名と、店舗ごとの個別価格は掲載していません。
- 集計は公式サイトの記載のみに基づいています。記載がない項目は「記載なし」として扱っており、その仕組みが存在しないことを意味しません。
- 店舗数の母数は、インドアゴルフ138店舗、フィットネス系170施設の計308施設です。中央値の算出に用いた母数は項目ごとに異なり、本文中に明記しています。
出店エリアに合わせた価格設計を、ご一緒します。
競合状況の整理から、プラン構成・枠設計・損益分岐までご相談を承っています。初回のご相談は無料です。