結論:中央値は16,500円、幅は4,950円〜66,000円
当社が2026年9月に実施した独自調査(国内のインドアゴルフ138店舗の公式サイトを集計)では、全日利用できる標準プランの月額は中央値16,500円、範囲は4,950円〜66,000円でした。最も安いプランの月額は中央値9,900円、入会金は中央値11,000円です。集計方法と全項目は独自調査コラムに掲載しています。
(集計 120店舗)中央値16,500円
(集計 136店舗)中央値9,900円
注目すべきは中央値よりも、10倍以上ある幅のほうです。「インドアゴルフの月会費は◯◯円」と一つの数字では語れません。何がこの差を生んでいるかを理解しないまま相場に合わせると、自店の条件に合わない価格になります。
価格を分ける4つの要因
公開情報の集計だけでは店舗ごとの要因分解まではできませんが、直営店の運営と開業支援の実務から見て、月会費に効く要因は主に次の4つです。
- 立地(都心/郊外):賃料がそのまま損益分岐会員数に跳ね返ります。都心の店舗ほど月額を高く設定せざるを得ない構造です
- 無人/有人:同調査では91%が無人運営でした。スタッフが常駐する店は人件費を会費で回収する必要があり、同条件なら無人店より高くなります
- レッスンの有無:レッスンを月会費に含めるか、都度課金にするかで、表示価格の設計そのものが変わります
- 1枠の長さと機器:予約1枠は中央値60分でしたが、50分・90分の店もあります。弾道測定器の機種によって原価も変わります
比べるときは、この4条件が近い店舗同士で比べてください。条件の違う店の価格と比べても、高い・安いの判断はできません。
インドアゴルフは会員制施設のなかで無人化が最も進み、月額も高い位置にあります。1打席あたりの同時利用人数が限られるため、席あたりの単価を上げないと成立しにくい構造が背景にあります。
月会費だけで比べない――時間帯プランの存在
同調査で「最も安いプラン」の中央値が9,900円と、標準プランより4割安かったことにも意味があります。多くの店舗が、平日昼・深夜早朝などの時間帯限定プランで入口の価格を下げ、稼働の低い時間帯を埋めています。
1打席あたりの同時利用人数が限られるインドアゴルフでは、売上の上限は「打席数×時間」で決まります。ピーク帯の単価を守りつつ、空いている時間帯を別価格で売る設計は、値下げではなく稼働率の設計です。
価格は相場からではなく、損益分岐から決める
開業前に月会費を決めるときは、相場の数字を先に置くのではなく、家賃・人件費・機器保守・システム利用料といった固定費を積み上げ、損益分岐会員数から逆算することをおすすめします。相場は、その結果が市場から外れていないかを確かめるために使うものです。
当社の収支シミュレーションでは、打席数・会費・家賃・人件費・初期投資を入力すると、損益分岐会員数と投資回収期間をその場で計算できます。
出典
本ページの数値は、当社が2026年9月8日に実施した独自調査(国内インドアゴルフ138店舗の公式サイトに公開されている情報の集計、金額は税込)にもとづきます。市場全体の傾向を把握する目的の調査であり、特定の他社との比較を目的としたものではないため、店舗名および店舗ごとの個別価格は公開していません。詳細は独自調査コラムをご覧ください。
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